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むきしばのものがたり

ままりもの描くむきしばの世界。
茶々丸とおこげはどんな世界で生きているのかな。

​これはある日の物語。

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ある日、どうしても食べたかった パンケーキのお店に ならびました。

前にに ならんでいたのは、おこげでした。

甘いにおいが ふわりとただよう ちいさなパンケーキやさん。

じゅうじゅう、じゅわわ 焼きたての パンケーキが つぎつぎと でてきます。
バターと メープルシロップの においが お店じゅうに ひろがります。

順番がきて、ふたりは 同じテーブルで パンケーキを 食べることに なりました。

ふわふわの パンケーキがテーブルに 並ぶと、まるで 空気まで あまくなったみたい。

幸せな気持ちで、ふたりは 好きなお店の話や、スイーツの話を たくさんしました。
やさしい 性格の ふたりは 話ているととても 気持ちがよかったのです。

食べ終わると、「次も いっしょに 食べにいこうね!」と約束しました。
 

⸻ おうちに帰った茶々丸は、大好きなおふろに入りながら

今日のことを思い出しました。

おこげは、近くの公園を散歩しながら、今日のことを思い出していました。
 

⸻ でも、イヤと なかなかいえない ふたりは ある日、

鏡をみて自分の顔が ずっと ムキっとしていることに 気付きました。
2本の眉間しわを手でのばしても パックをしても全然とれません。

ある日、道端で ばったり会っておたがいの ムキっとした顔を見てふたりは 大笑い。
しわがとれなくて 焦っていたけどよく見ると、

なんだか おもしろいし いいかもしれない!ふたりは 長い間笑いました。

 

⸻ 我慢することが多かったふたりは、胸のなかが ぎゅうっとして

心がへとへとになることに悩んでいました。

茶々丸のポッケにあったあめをなめながらベンチに座り、

ふたりはそのことを話あいました。

⸻ 「そうだ! 自分たちが住みやすい場所を 探しにいこうよ!」

おこげが いいました。「こんなに世界は広いんだもの」
カップケーキみたいな雲が、浮かぶ空をみあげながら茶々丸もそう思いました。

⸻ 2人は宇宙へ飛び出し、優しい光にみちびかれて

小さな星にたどりつきました。

そこに住んでいたのは、むきっとしている動物たち。

チワワも、ポメラニアンも、ハスキーも、みんなむきっとしています。

「みんな 同じなんだ」 ふたりは 安心して この星に 住むことにしました。

⸻ それでも、 本当はこうしたいのにまた言えないことが でてきます。

「どうして いつも こうなのかな…」

そう思いながらふたりでお花畑のそばを歩いていると

「くちゅん!」 かわいい くしゃみの音が 聞こえてきました。

⸻ お花の かげで くしゃみをしていたのは 小さな 黒猫でした。

「なにしてるの?」「お花を くんくんして くしゃみで 占いを してるんだ。

今日は いいことがあるみたい」「ぼくたちも 占って!」

「いいよ、ふたりで お花を選んで」ふたりは 花びらがたくさんついた

白いおはなを えらびました。 くんくん… 「くちゅん!」「何かか 悩んでるんだね。

このくしゃみは… 自分の気持ちに正直に好きっていう気持ちを大切にするといいよ。

ふたりで 何かすると いいみたい!」

⸻ ふたりは 黒猫の花を聞いて、

前向きな気持ちになり、家に向かいました。

「ぼくたち、たべるの 大好きだよね。

お菓子をつくって みんなを ハッピーにする お店をつくるのはどうかな?」

茶々丸は、白いお花を見ながら、わくわくして、

「それ、とってもいいね!」と 元気よく こたえました。

​つづく

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